令和8年9月18日

NITSニュース第260号

はじめに

朝夕に少しずつ秋の気配が感じられる季節となりました。学校では、前期の教育活動を振り返りながら、これからの学びや学校生活について考え、新たな気付きや課題が生まれる時期を迎えていることと思います。

今月号の「学びの交差点」は、「茨城県立竹園高等学校 探Qについて」と題し、茨城県立竹園高等学校の探究担当、戸井田翔太郎教諭に執筆いただきました。

高校における探究活動の実践を通して得られた気付きや、日々の取組の中で感じる悩みには、学校や立場を越えて共有したい学びが数多くあります。探究的な学びの在り方や、教師自身の学びについて考えるきっかけとなり、全国の教育現場における実践につながれば幸いです。

今月の目次

1. 学びの交差点

2. お知らせ

1. 学びの交差点

茨城県立竹園高等学校 探Qについて

茨城県立竹園高等学校 探究・教育改革推進部 教諭 戸井田翔太郎

本校の探究活動「探Q」は、18年間にわたり実践を積み重ねてきた教育活動です。生徒が自分の問いを持ち、他者との対話や社会との接点の中で、その問いを更新し続けることを大切にしています。

第1学年では、全生徒が共通の内容に取り組みます。「権限によらないリーダーシップ」を考え方の中心に置き、自作の動画コンテンツを活用しながら、学年の教員も関わることで、学校全体で探Qを支える仕組みをつくっています。また、EO IBARAKIとの連携による機会も設けています。実際に、生徒のアイデアに経営者が伴走し、社会実装へつながった事例もありました。

第2学年では、普通科と国際科でそれぞれの特色を生かした探Qへと発展します。普通科では、教員の伴走のもと、生徒がフィールドに出て探Qを進めます。国際科では、筑波大学の大学院生を中心とした探Q指導員による助言や、筑波大学の先生への中間発表を通して専門的な視点に触れます。

一方で、探究は簡単に答えが出るものではなく、評価や伴走の在り方には常に難しさがあります。それでも、令和9年1月末の探Q発表会では、韓国や県外の高校とも交流し、問いをさらに外へ開いていきます。発表会はゴールではなく、次の学びへの出発点です。

今後は、大学連携、地域連携、国際交流、社会実装に加え、Instagramでの発信も充実させ、探Qを社会とともに問いを育てる仕組みへ発展させていきたいです。問いに向き合い続ける熱を、竹園高校から社会へ、そして世界へ広げていきたいと考えています。

2. お知らせ

令和8年度「こども霞が関見学デー」に出展しました

令和8年7月30日(木曜日)に、文部科学省で開催された令和8年度こども霞が関見学デーに、当機構は「一日先生体験」のブースを設けました。当日は子供約100名を含む、約180名の皆様にお越しいただき、体験を通じて教員の仕事や当機構の取組を知っていただく機会となりました。

第10回NITS大賞募集要項

令和8年9月1日(火曜日)から、第10回NITS大賞のエントリーが始まりました。募集要項を掲載しています。主題である「子供一人一人が輝ける場となるように ~教師の働きがいを再構築する学校づくり~」のもと、子供たちを主語にするために、多様な人々との協働を含め、のびのびと楽しく、誇りをもって学校改善に取り組んだ教育実践を募集します。

研修マネジメント力協働開発プログラム(地域版)(通称:マネプロ(地域版))

NITSでは、「研修観の転換」に向けて学び合うコミュニティが、教職員研修を実施している各地の組織(教育センター、機構、教職大学院、学校等)の中で形成され、つながっていくことで、各地域における教職員研修が持続的に深まっていくことをめざし、マネプロ地域版を全国7ブロックにおいて実施しています。

【参加者募集中】

参加費無料、推薦不要ですので、お気軽にご参加ください。上記以外の地域の取組についても、「研修観の転換」に向けた「学び合いのコミュニティ」形成支援事業ページの各地域の実施についてから、ご確認ください。

教育行政リーダー・ダイアログ

教育行政リーダー・ダイアログを、オンラインにて、以下の日程で開催予定です。それぞれの実践や課題意識を持ち寄り、「何を大切に教育行政に向き合っているのか」をともに問い直すことをめざします。

教育委員会版

教育センター版

参加費無料、推薦不要ですので、お気軽にご参加ください。詳細は、「研修観の転換」に向けた「学び合いのコミュニティ」形成支援事業ページの教育行政リーダー・ダイアログをご確認ください。皆さまのご参加をお待ちしています。

次号は令和8年10月22日発行予定です。主な内容は、「探究を支えるグループファシリテート力協働開発プログラムに参加して」を予定しています。