令和7年度学校安全指導者養成研修の実施について

令和7年10月8日(水曜日)~10日(金曜日)に、当機構つくば本部において、「学校安全指導者養成研修」を実施しました。(参加者数131名)

本研修では、各学校や教育委員会等において学校安全に関する中核的な役割を担う指導者を養成することを目的に、学校安全に関する最新の知見を体系的に学ぶとともに、事故や災害等の事例を通して「命を守る教育」のあり方について深く考察しました。さらに、研修後の伝達や校内研修の推進を見据え、「学校安全の3領域(安全管理・安全教育・組織活動)」を基盤とした実践的な取組をリードする指導者としての力の向上を図りました。

研修では、専門家による講義を通して、学校安全に関する法的・制度的枠組みや現場での課題を体系的に理解するとともに、災害・事故の被害に遭われた方々の講話を通して、命の重みを自らの言葉で捉え直す機会となりました。加えて、グループ演習や協働的な対話を通じて、全国の教職員がそれぞれの実践を共有しながら、「安全を創るマインドセット」の転換を図りました。

研修参加者からは、次のような感想が寄せられました。

「最初は学校安全について漠然としたイメージしかありませんでしたが、3日間で考え方が大きく変わりました。災害や事故の事例を知り、命を守ることの重みを心から実感しました。」

「2日目の遺族の方のお話が強く印象に残りました。『命を預かる』とはどういうことか、教育の根幹を改めて考えさせられました。若手の先生方にもぜひ聞いてほしい内容です。」

「専門家の講義、遺族の講話、他県の先生方との対話を通して、点と点だった知識が線になり、さらに面として広がっていく感覚を得ることができました。まさに対面研修でしか得られない学びでした。」

「学校安全はすべての教育活動の土台であり、担当者だけでなく全ての教職員が学ぶべき内容だと強く感じました。自校での研修を通して、この意識を広めていきたいです。」

「これまで『安全教育イコール避難訓練』というイメージでしたが、今回の研修で、安全は教育活動の基盤そのものであると実感しました。理論と実践の両輪を学ぶ貴重な時間でした。」

本研修を通じて、参加者一人一人が「安全とは何か」「教育における命の重みとは何か」を深く考え、学校安全に対する意識と行動の変容を促す機会となったと考えます。参加者には、全国各地で安全教育の推進者として本研修の成果を広め、子供たちの命と未来を守る安全な学校づくりを支えていくことが期待されます。当機構としましても引き続き、全国の教職員の皆様の学びに寄与できるよう、取り組んでまいります。